[BLポスター:ア] 涅槃の人/愛の処刑
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【2002】 [BLポスター:ア] 涅槃の人/愛の処刑
『涅槃の人』
1983年制作
監督:野上正義
主演:加藤大樹、野上正義
『愛の処刑』
1983年制作
監督:野上正義
主演:御木平介
B2サイズ・左右半分ずつのセット仕様
(51.4cm x 72.8cm)
■涅槃の人
今でも芸能界衝撃事件などといった番組や、週刊誌の記事で、必ず取り上げられる、沖雅也の「親父、涅槃で待つ」の遺書を残しての自殺事件。もう20年以上も経つというのに、当時を知る人にとっては、あのときの衝撃は忘れられない。それは密かに噂されていた芸能界のゲイ人脈というのが、初めて明らかになったからである。
今でこそゲイをカムアウトしている芸能人もいるし、いやむしろそれを売り物にすることでブレイクしている者もいるぐらいだが、ほんの数年前までは、それはまったくのタブーだった。
その中での、人気絶頂の俳優が、自分がゲイだというのを告白するような遺書を残して自殺するというのは、凄い出来事だったのだ。今で言えば、坂口憲二クラスの俳優が自殺した、という感じだろうか。こう言えば、この事件を知らない世代の方にも理解してもらえるんじゃないだろうか。
この映画は、そんな沖雅也事件を題材に、忠実に描いている。といっても映画なので、当然フィクションはあるが、主役の人気俳優の心情はほぼこの通りだろうと言われている。この映画を見た、実際の沖雅也の恋人で、彼を戸籍に子供として入籍までさせていたH氏がそう言ったのだから、間違いない。
そしてこの映画が凄いのは、この件を、決してワイドショー的見解で描くのではなく、あくまでもゲイの立場で、ゲイの心情を丁寧に鮮明に描いていることである。決して芸能界というところでは明らかにすることが出来なかった、ゲイであるという本当の自分。ゆえに、それによって引き起こされた、悲劇。そのことがキチンと描かれているからこそ、この映画はとても優れたゲイのラブストリー映画になっているのである。
当時を知る人も、知らない人も、この純粋な愛から何を感じるだろうか…。
■愛の処刑
禁断の愛!切腹の美学!幻の三島文学、完全映画化!!
「榊山 保」名義で書かれ、地下出版されたが、当初から三島由紀夫が変名で書いたと言われ続けてきた幻の小説が、近年、三島研究者や遺族によって、ついに三島作品と認定された。この映画は、1983年、榊山保原作作品として映画化され、日本のゲイシーンにショックを与えた、大傑作である。
切腹を究極の男の愛の到達点とする展開は、凄まじく、かつ映画としては美しいが、後の三島の死に様のことを考えると、やはり今も大きなショックだ。
しかし、これを見ずして、日本男児を語るなかれ! 日本のゲイカルチャーを語るなかれ! まさに、滅びゆく男の美学なのだ。
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